本の紹介
住野よる『君の膵臓をたべたい』(双葉社)
インパクトのあるタイトルに不似合いな、やさしく温かな表紙が妙に気になって手に取りました。
大病を患いながらも、それを隠しながら過ごすクラスの人気者の女の子と,偶然にも彼女の秘密を知ってしまった地味なクラスメイトの男の子の二人が織りなす日常の物語です。
人と関わりながら生きる喜びや悲しみが込められていて、何度も胸が熱くなりました。
読みやすいながらも、心の奥底に触れるような表現も多く、
「先が気になるけど,ここはじっくりと。」
と自分に言い聞かせながら読んだのも楽しかったです。
読み終わった後に、タイトルが最初と全く違うものとなってそこにありました。 (福元)